リーファーコンテナの荷詰めを行う際には、商品の種類と使用する梱包手段を検討することが重要です。
そうすることで、貴社の積荷に最適な荷詰めのパターンを選定できます。品物の周囲に空気が自由に流れることが要件になります。
原則として、あらかじめ冷却した冷凍の積荷の場合、品物の周囲を空気が自由に循環するようにするだけでかまいません。一方で生の青果といったチルド商品の場合は、空気が積荷を通過するようにする必要があります。 これはチルド品から呼吸熱が発生するためで、温度変化による積荷の損傷を避けるために呼吸熱を取り除く必要があります。
大型冷蔵庫の積荷を積み込む際の推奨パターンが2つあります。
ブロック積み付け
ブロック積み付けは通常、パレット化していないルーズカーゴに使用します。 ブロック積み付けの場合、積み込む商品と使用するカートンにより、レンガ積み(図A)かピンホール積み(図B)がよく使用されます。

パレット積み付け
パレット化した積荷を積み込む際には、カートンを確実に支えることが重要です。 下部の構成物が重みを支えられるよう、箱の角がパレットの角に合っていなくてはなりません。
弊社が提供するのは空気が下部を流れる大型冷蔵庫コンテナであるため、その空気が積荷を通るように穴が並んでいる必要があります。 チルド品や腐敗しやすい製品の場合は、これがとても重要です。

図C: パレット化した積荷を安全に積み込んだ例
パレット積み付けの場合は積み込みパターンに柔軟性があり、6つの推奨パターンがあります。

図D: パレット積み付けの推奨積み込みパターン6つ

図E: コンテナ内のパレット積み付け。
大型冷蔵庫コンテナの荷詰め
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図F: 不適切に荷積みされた大型冷蔵庫コンテナの例。
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大型冷蔵庫コンテナの荷詰めをする際には、Tフロアの端まで積荷を積み込むことがとても重要です。 そうすることで、コンテナ全体に空気が均等に流れます。
Tフロア全体が埋まるほどの積荷がない場合は、すき間充てん材やダンネージで空いた部分を埋めることを推奨します。 パレットとパレットの間の中央パネルにできた空きスペースを埋めるためにも使用できます。
このガイダンスを採用することで、大型冷蔵庫コンテナ内の空気循環が積荷を通過してしまうのではなく、適切なルートを流れて品物の中を通るようになります。
例外として、あらかじめ冷却した冷凍の積荷は3番目の図のように積み込むことができますが、適切な押さえ材が必要になることに留意してください。
パレット積み付けを採用する場合は、コンテナへ最後に積み込む積荷を覆うことで、空気が積荷を通りやすくするとともに、カートン周囲の空きスペースから空気が逃げないようにする必要があります。
コンテナの積載可能な高さを示す赤線や、Tフロアの端を超えて積荷を積み込まないよう、常に注意してください。

図G: 適切に荷積みされた大型冷蔵庫コンテナを横から見たところ。

図H: 大型冷蔵庫コンテナ内の積み込みと空気の流れ。

図I: 大型冷蔵庫コンテナの荷詰めを上から見たところ。
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