MSCのネットゼロへの道筋
気候変動対策は世界的に急務であり、ネットゼロへの道程を歩むには集団行動が必要です。MSCは物流の脱炭素化において重要な役割を担っており、バリューチェーン全体で協力し、規模に応じたソリューションを加速させるとともに、公正なエネルギー転換を実現しています。お客様のサプライチェーンにおける重要な一員として、脱炭素化の協力者であり、お客様の気候変動目標のサポートができると考えています。
当社はカーボンニュートラルを目指し、物流の変革を支援し、エネルギー効率に重点を置くことで、物流の脱炭素化を可能にします。
MSCは、2050年までにネットゼロの脱炭素化を目指すエネルギー転換に取り組んでいます。MSCは大規模な新造船プログラムへ投資しています。MSCは船隊のエネルギー効率の向上に継続的に取り組んでいます。
MSCは、パートナーとの協業や研究・試験・実証を通じて、燃料や技術の革新を加速し、生産規模を拡大する取り組みも進めています。詳しくは脱炭素化のためのパートナーシップについてご覧ください。
MSCは、低炭素・ゼロ・カーボン利用に向けて、船隊の準備を確実に進めることに注力しています。異なる燃料で運航可能な柔軟性を備えた新造船への投資も継続中です。2024年末時点で稼働する32隻のLNG二元燃料船に加え、MSCの船隊は、バイオLNGや合成LNGへの移行を可能にする二元燃料船の導入により、さらに拡大を続けています。
MSC Biofuel Solutionを通じて、お客様には責任ある調達と認証を受けた持続可能なバイオ燃料を活用し、供給連鎖のCO2排出量を最大84%削減する機会を提供しています。
MSCはネットゼロ目標に向けて、炭素強度を段階的に削減するための目標を設定し、フリートや経路船隊・航路計画、空気・流体力学、推進システム、デジタルソリューション、炭素回収・貯留を含む多様なエネルギー効率化施策を導入しています。
船隊更新計画には、省エネ性能を備えた新造船の投入と、既存船へのレトロフィット計画の継続的実施が含まれます。また、MSCのエネルギー効率プログラムの重要要素として、船舶性能と航路最適化を推進。データ駆動型船舶管理システムの導入、船舶のデジタルツイン構築、船体清掃・検査など実施しています。
内陸輸送は、陸と海をつなぎ、新たな戦略的回廊を創出し、道路から鉄道への輸送形態の転換を促進することで排出削減に貢献する、未来の貨物輸送の鍵です。MSCは鉄道投資と物流ハブの開発を通じて、道路、鉄道、はしけなどのさまざまな輸送モードの強みを活かし、バリューチェーン全体の脱炭素化を推進する複合一貫輸送に取り組んでいます。
ターミナルは、事業全体で排出削減を進める上で重要な役割を担っています。ターミナル運営の脱炭素化は、主に以下の2つの領域に焦点を当てています。エネルギーの炭素含有量を削減するための主要戦略には、設備の電化、低炭素またはゼロ・カーボン燃料への切り替え、再生可能エネルギーによる電力の調達または自家発電などがあります。